熱い思いを形に ヘキサ型ロッドの徹底コストダウン
コストが課題となったヘキサ型ロッド
LAGERFEUERの人気ナンバーワン商品「ヘキサ型ファイヤースターター」は、六角形状のロッドが一直線に火花を勢いよく飛ばし、抜群の着火力を実現する高性能モデルです。しかしその特殊な形状がゆえに、製造コストが高くついてしまうのが課題でした。
一方で、市場では1000円以下のファイヤースターターへのニーズが高まっていました。100円ショップでさえ安価な火起こしツールが売られるようになり、リーズナブルな価格帯の製品が求められるようになってきたのです。
当社にも1000円を切る既存商品はありましたが、着火性に定評のあるヘキサ型ロッドを同価格帯で提供できれば、さらに多くのお客様に喜んでいただけると考えました。ただし、単に値下げをするだけでなく、高額な主力モデルとの差別化も図る必要がありました。
そこで着目したのが、ロッド自体の設計を見直すことでした。これまでの高い火力はそのままに、コストパフォーマンスを大幅に上げられないか、開発チームは熱心に検討を重ねていったのです。
ロッド設計の徹底的な見直し
コストダウンの可能性を探るため、まずは原価高騰の原因を徹底的に分析することから始めました。六角形のヘキサ型ロッドそのものの形状は変更できません。それが最大の着火力を生む要因だったのです。しかし原料の投入量を減らし、さらに製品重量による輸送コストを下げられないか、様々な角度から検証を重ねていきました。
結論から言えば、ロッドの太さと長さの最適化が解決策になりました。ただし、火力が落ちてしまっては元も子もありません。そこでフィールドでの実践テストを徹底的にこなし、着火性能を維持しながらも、大幅な軽量化を可能にするロッド設計を見つけ出したのです。
複数のパターンを用意し、太さと長さのバランスを検証していきました。従来の太さ12.7mm、長さ127mmからは大きく変更せざるを得ません。100mmを切ると初心者の方には取り扱いにくく、着火時の不安定さが増します。一方で細すぎて長すぎると、ロッドが折れてしまう懸念も出てきます。
試行錯誤の末、最終的に太さ10mm、長さ100mmという最適バランスに行き着きました。これ以上スリム化すると、火力や取り回しの良さを損なう恐れがあったのです。ギリギリのラインを攻めた設計となりましたが、火力と使いやすさのどちらも妥協せずに実現できたと自負しています。
コストダウンしながらも性能アップ
一方で、ストライカーに関しては、製品重量への影響が比較的小さいパーツであることから、従来品よりも機能性の高い新型ストライカーを採用することにしました。コストダウンを実現しながらも、デザインと機能性の両立を図ったのです。
【多機能ストライカー】
ロッドを削りやすいエッジの効いたストライカーであるのは当然ですが、着火以外にも、いざという時に役に立つ多機能性を持たせています。プラスドライバー、マイナスドライバー、六角レンチ、自転車用スポークレンチ、ロープカッターなどの機能が付加されています。さらに先端部分のギザギザの面では、ファットウッドを削って着火時の火口を作ることも可能です。使い勝手とコストパフォーマンスを追求した結果の、優れた付加価値です。
このように徹底したコストダウンを実現しながらも、ロッドの性能は損なわれることなく、さらに付加価値を高められたのが大きな特徴です。製品開発における熱い思いが、形となって現れています。
手の届く価格で熱いニーズに応える
何度もの実践テストを重ね、着火性能に万全を期した上で新ロッドを採用決定し、ついに徹底したコストダウンに成功しました。その結果、990円という手の届きやすい価格帯で、期待の新製品を発売することができたのです。
1,000円を切る価格帯のファイヤースターター市場は、過熱した激しい競争状態が続いています。100円ショップの製品とも比べられかねず、単に「火を付ける」という機能面のみで評価されてしまう恐れもあります。確かに100円レベルの製品でも最低限の着火はできるかもしれません。しかし細いロッドで火花が少ないため、繰り返し着火動作を行う手間が生じてしまうでしょう。
一方で、LAGERFEUERのこの製品には、デザインへのこだわりと、確かな付加価値が備わっています。本革のレザーコードによるタフな風合いや、多機能の新型ストライカーなど、他には真似のできない特長を持っているのです。
価格面で100円ショップ製品と並べられるのは本意ではありませんが、その分「比べ物にならない価値」を提供できているという自負は持っています。”make the bonfire fun” – 火を楽しむという原点に立ち返り、熱い思いを込めた製品開発を行った結果、この高コスパかつ本格的な1本が誕生したのです。コストを抑えながらも、LAGERFEUERのブランドビジョンからは絶対に妥協しない。それが私たちの製品作りなのです。
追求と改良は続く
ヘキサ型ファイヤースターターは、これまでLAGERFEUERの人気ナンバーワン商品でした。しかし「価格が少し高い」といったレビューの声から、リーズナブルな価格帯の新製品を投入する必要性を感じていました。
そこで着目したのが、ロッドの設計を見直すことによるコストダウンでした。徹底した検証と工夫を重ね、従来の着火性能の高さは維持しながら、大幅な軽量化とコストダウンを両立することができました。その結果、990円という手の届く価格帯での新製品発売を実現したのです。
このように、お客様の生の声に真摯に耳を傾け、着実な対応を行うことが何よりも大切だと学びました。決して先入観に囚われることなく、時代とニーズの変化に敏感であり続けることが必要不可欠なのです。
ファイヤースターターは長期保管が可能で、メンテナンスを要しない製品です。ですからこそ、これからは使いやすさとコストパフォーマンスに一層の磨きをかけていく所存です。たとえば、より人間工学に基づいたストライカーの進化や、軽量で強靭な新素材の検討など、着眼点は尽きることがありません。
私たちの目標は、単なる火起こしツールにとどまらず、焚き火を通じてアウトドアの醍醐味を堪能していただくこと。焚き火を楽しむ人々が、笑顔になれるような製品をこれからも全力でお届けし続けたいと願っています。
ここまでのお話に興味をお持ちいただけたら幸いです。もし新しいファイヤースターターについてもっと知りたい、実際に体験してみたいとお感じであれば、以下のリンクから商品ページをご覧いただけます。
私たちは皆様のアウトドアライフが、毎回、毎瞬間、特別なものとなるよう願っています。そして、LAGERFEUERの製品がその一助となれば、これ以上の喜びはありません。
- 元の価格は 1,080円 でした。990円現在の価格は 990円 です。 [税込]
太さ10mmの六角形フェロセリウムロッドが生み出す圧倒的な火花量! ●素材にフェロセリウム採用 フェロセリウムはマグネシウムより火花の発生が簡単です。一般的にマグネシウムよりも高価な素材ではありますが、このファイヤースターターは、燃料不要で、3,000℃の火花を10,000回以上も発生させることができるので、コストパフォーマンスにも優れます。 ●六角形の形状で削りやすい ロッド形状は珍しいヘキサ型を採用。一般的な丸棒タイプのスターターの場合、ストライカーと接するのは点でしかありませんが、…